第三十九話「地球の熱、コーヒーの香り、そして僕ら」

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七夕の朝、ひさしぶりに“あっちの世界”に行かずに目が覚めた。

外はすでに陽が差し、セミが鳴いている。

令和7年7月7日――

トリプルセブン、777のラッキーデーだ。

なんだか、今日は良いことが起きそうな気がする。

…腰が痛くなければ、の話だが。

昨日のイベントで張り切りすぎたか。

サーキュレーターを回して部屋の空気を動かすと、足元ではカピバラのタケルとダイチがぐっすりと眠っていた。

彼らも、きっと疲れているんだろう。ぬくもりを抱いたまま、夢のなか。

俺はそっと部屋を抜け出し、車に乗り込んだ。

ラジオから流れるのは、アメリカ開拓史。

西部劇の世界だ。

法と秩序が曖昧だった時代、犯罪者が犯罪者を追い、酒場とジーンズが歴史に名を刻んだ。

「人間って、どの時代も試されてるな」

そんなことを考えながら、太陽が照りつけるなか“あの場所”へ向かう。

到着後、まずは朝の読書から。

心を整え、言葉を吸い込む。

始まりの鐘が鳴った。

腰の痛みに耐えつつ、周囲を見渡すと、みんな月曜の顔をしている。

笑い袋おじさんの笑い袋も、ついに音が鳴らなくなっていた。

壊れたのか、それとも笑う気力すらなくなったのか。

月曜日の午前中は会議とメール処理で一瞬で過ぎる。

そんなものだ。

昼の鐘が鳴った。

今日はうどん小屋には寄らない。

代わりに、大好きな焼肉屋さんの冷麺。

これがまた、灼熱の空気にぴったり合うんだ。

つるりと喉を通り抜けて、心がひと息つく。

午後の予定は、夜のコーヒーセミナー。

世界中の豆と向き合うチャンスだ。

温暖化とコーヒーの関係についても学べるというから、気持ちも高まってくる。

ふと、昨日充電したポータブル電源のコンセントを抜き忘れたことを思い出す。

あれをつけっぱなしにしていたら、電気を無駄にしてしまう。

いまの時代、電気は命綱だ。

災害が来ても、電気さえあればどうにかなる。

特に、南では地震が頻発している。

だからこそ、ポータブル電源は心の保険なのだ。

この晴天続きの夏、太陽光発電も悪くない選択かもしれない。

でも、忘れてはならない。

日本の電力の大半は、いまだ火力発電が担っている。

電気自動車がいくら普及しても、その電気を作る過程で二酸化炭素が出るのなら――

それは本当に「エコ」なのか?

「地球にやさしい」は、ただの広告コピーかもしれない。

でも、真実は自分で確かめるしかない。

数字と記事だけじゃ、本当のことは見えてこない。

地球の気温が上がっているのは事実だ。

でも、それは人のせいなのか?

それとも地球自身の周期の一部なのか?

疑問符が空に浮かぶ七夕の昼。

夜には、星が見えるかもしれない。

星と地球とコーヒー豆。

小さな粒の中に、広い世界が詰まっている。

俺はもう一度、空を見上げる。

そして思う。

今日のセミナーで、新しい何かが見えるといい。

今夜が、よき夜となりますように。

七夕の願いは、静かに胸の中に灯っていた。

おでの名前はタケルやで!

ちっこいのは最近、正社員になったダイチや。
旅好きなおでは後輩のダイチと
素敵な場所を
探して日々旅をしとるんやで。
ダイチと旅で見つけた
素敵な場所を
『タケルが行く』で紹介していくのでよろしくや!

ータケルの選手名鑑ー
選手名 タケル
ポジション 投手
背番号 16
利き手 右投げ左打ち
出身地 アルゼンチン
好きな食べ物 リンゴ

ーダイチの選手名鑑ー
選手名 ダイチ
ポジション 投手
背番号 14
利き手 右投げ右打ち
出身地 長崎
好きな食べ物 きびだんご

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