第九話「静かな朝と、海に浮かぶ約束」

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「自分の人生を生きることを、他の誰かに許されたいの?」

「誰かに遠慮して大事なことを諦めたら、あとで後悔するかもしれないわよ。そのとき、その誰かのせいにしてしまうかもしれない。でもわたしの経験からすると、誰のせいにしても納得できないし救われないの。誰もあなたの人生の責任を取ってくれない」

ーー凪良ゆう『汝、星のごとく』

とても早く目が覚めた。

まだ街は、夢の中を歩いているようだった。

けれど、外の空気にはすでに“目覚め”の気配が満ちていた。濃く潤った空気、湿気を帯びた気温。

梅雨が、もうそこまで来ている。

俺は静かに自分の船を出す。

真っ暗な海の上、誰の声もしない、誰の気配もしない。

けれど確かにそこに、ミズクラゲが無数に揺れていた。

生き物たちは、誰にも知られず、でも確かにこの世界に存在している。

やがて東の空に朝日がのぼり、黒かった海が金色に染まる。

その瞬間、俺の背に降り注ぐ光に、世界が静かに目覚める音がしたような気がした。

釣り糸を垂らす。ただいるだけでいい。

釣れても、釣れなくても、それが釣りってやつだ。

港へ戻ると、まだ朝の早い時間。

街も人も、やっと動き始めたところだった。

ラジオ体操をやってるって聞いて、港に向かう。

でも誰もいない。……あっ、来週だったか。

まぁいい、風が気持ちいいから、歩こう。

すれ違うのは、顔なじみの人ばかり。

この街の空気の中には、安心という香りが混ざっている。

家に戻ると、睡魔がふわりとやってきた。

体が休めと言っている。

久しぶりに、心から安心して眠れるひとときだった。

目を覚ますと、昼になっていた。

急に思い出す。岡山市内に、すごく美味いラーメン屋があるんだった。

今日はそこへ行こう。

明日はイベントだ。

準備もしなくちゃいけないし、たくさんの人と出会う予定だ。

どんな出会いがあるだろうか。

心が少し躍る。

静かな朝、静かな海、そして小さな予定。

こういう休日が、たまに来るから人生は面白い。

タケルとダイチ

おでの名前はタケルやで!

ちっこいのは最近、正社員になったダイチや。
旅好きなおでは後輩のダイチと
素敵な場所を
探して日々旅をしとるんやで。
ダイチと旅で見つけた
素敵な場所を
『タケルが行く』で紹介していくのでよろしくや!

ータケルの選手名鑑ー
選手名 タケル
ポジション 投手
背番号 16
利き手 右投げ左打ち
出身地 アルゼンチン
好きな食べ物 リンゴ

ーダイチの選手名鑑ー
選手名 ダイチ
ポジション 投手
背番号 14
利き手 右投げ右打ち
出身地 長崎
好きな食べ物 きびだんご

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